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2004年11月10日付け 罰金を払わせよう!

Crime pays (Wednesday, November 10, 2004)


投資の失敗に疲れていませんか? メキシコのセルバ・マヤの保護動物の商売に参加すれば、簡単にお金儲けができますよ。捕まることを恐れることはありません。政府役人は、大手業者の邪魔をすることはありません。たまに貧しい農民の後をつけることはありますが、捕まるのは1%程度ですし、罰金を払わされるに至ることはありませんから。

別の方法としては、パプアからインドネシアに違法伐採木を運ぶという手もあります。船一艘で、10万ドルのもうけがあります。木材を満載した輸送船は目立つはずですが、警察は違法伐採木を輸送する船の3%程度しかみつけません。捕まった連中の8割は罰金を払っていませんし、払ったとしても千ドル程度です。

ブラジルのバヒアの森での小規模な違法伐採も、フィリピンのパラワンでの密漁も、かなりいい稼ぎになります。投資家は覚えておくべきです。環境犯罪の罰金が安いことを。

コンサべーション・インターナショナルのAnita AkellaとJim Cannonは、どうして上のようなことになっているかを説明しています。つまりは法律と生産者が入り乱れているのです。法の番人である公務員は、給料が安く、訓練もうけておらず、十分な装備も与えられていないうえに、しばしば汚職に巻き込まれています。警察官、検察官そして裁判官の間が密に協力することは、ほとんどありません。司法機構に関わる人は、環境法とその手続きに詳しくありませんし、強盗や殺人犯に気をとられているのです。そして、環境法を司法手続きと組み合わせたり、その効果を高めるための戦略をたてるために、事例を把握しようとしている人は少ないのです。

このような現実に直面すれば、まともな人なら失望してあきらめるのが普通でしょう。そうならないことを望みましょう。森林や野生動物の保全には、鍵となる法律や規制を強化することが必要不可欠です。需要を押さえるだけでは不十分なのです。

法施行を強化するためには、システム全体を強化する必要があります。そのためには、新しい政策と実施手順が必要です。資金、訓練、高い透明性、そして系統的な監視が必要になります。犯罪者は、捕らえられるだけではなく、告訴され罰せられる必要があります。いまのところ、逮捕後したあとの手順に関連性はありません。法律は、現行のものよりも現実的で公平なものであるべきです。そして正しく施行されなければなりません。違法行為に従事せざるを得ない人々は、違法にならないような生計を立てる手段を持つ必要があります。これらのことが、それぞれに重要であることを認識した上で、違法行為による生産物に対する需要を減らす必要があります。一朝一夕で出来ることではありません。しかし、犯罪者を野放しにせず、罰金を払わせる方法を見つけなければなりません


 

今回紹介した論文、 Akella, A.S. and J.B. Cannon.  2004.  "Strengthening the Weakest Links:  Strategies for Improving the Enforcement of Environmental Laws Globally."  Washington, DC: Conservation International -- Center for Conservation and Government, September 2004.の無料電子ファイルをご希望の方は、Ms. Ingrid Neubauer 宛 ご連絡下さい。コメントや質問は、Anita AkellaMr. Jim Cannon 宛にお願いします。

 英語での質問・コメントの送付に不安がある方は、CIFORの倉光宏明 に、ご連絡頂ければお手伝いさせて頂きます。なお、質問およびコメントについては、今回紹介した報告をご一読の上でお願いします。

森林政策エキスパート(POLEX)メーリングリストは、国際林業研究センター(CIFOR)の無料サービスとして英語版が1997年7月に開始されました。日本語版は2001年12月に開始されました。
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