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2004年8月27日付け 世界の森林を輸入する中国

China imports the world’s forests (Friday, August 27, 2004)


急激な経済成長により中国では、石油、鉱物そして林産物に対する需要が増加し続けています。10年前、中国は世界第7位の林産物輸入国でした。そして現在は世界第2位の林産物輸入国になっています。多くの林産物輸出国に中国は新しい市場を提供しています。しかし違法伐採や森林破壊を加速しているとも言えるのです。

 「中国の林産物需要を満たす(Meeting China’s Demand for Forest Products)」は、中国の木材需給に関して精査した書籍です。経済発展にともなって中国の人々は、新しい家屋を建築し、より多くの書籍や新聞を購入するようになりました。また、家具に代表される木製品の輸出量も増大しています。一方、中国は多くの森林を伐採禁止とし、自国の森林の保全を図っています。また河川の水質汚染を防ぐため、藁を製紙原料にしていた数千にのぼる小工場を閉鎖しました。そのため木材、板材そしてパルプの輸入量が激増しています。

 1997年から2002年にかけ中国の林産物輸入額は、64億ドルから112億ドルへと75%も増加しました。そして2003年当初には、同年の輸入額は130億ドルに達すると予想されています。同様に、輸出量も急増しています。2002年に中国が輸入した木材は950万立方メートルに達します。この量はインドネシアの年間許容伐採量の1.5倍にあたります。

 中国は、原料を輸入し自国内で加工する方策をとっています。つまり合板よりも多くの木材を輸入し、紙を輸入するよりもパルプを輸入することを好みます。これにより、家内産業が守られています。

 中国は、ロシア、インドネシア、マレーシア、カナダを中心に木材を輸入しています。カナダ、インドネシア、ロシアからの輸入は、同国が製紙のために輸入する量の役60%に達しています。ロシアは最大の木材輸出国で、インドネシアは合板と製材品の最大の輸出国です。チリ、ガボン、ミャンマー、ニュージーランド、パプア・ニューギニアといった国々は、中国に林産物を輸出しています。そしてそれが、輸出国の森林に対する利用圧の増大につながっているのです。

 中国は、人工造林地から林産物を供給する計画をもっています。その実現可能性について疑う人もいます。しかし、植林地から安定して木材が供給されるようになることを望むしかありません。


 

 今回、紹介した書籍は、Sun, X., E. Katsigiris, and A. White. 2004. "MeetingChina's Demand for Forest Products: An Overview of Import Trends, Ports ofEntry, and Supplying Countries, With Emphasis on the Asia - Pacific Region".Washington D.C.: Forest Trends, Chinese Center for Agricultural Policy, andCenter for International Forestry Research.です。同書の無料コピー (PDFファイル) は、http://www.forest-trends.orgからダウンロードすることができます。 質問・コメントがある方はMr. Andy White 宛にお願いします。英語での質問・コメントの送付に不安がある方は、CIFORの倉光宏明に、ご連絡頂ければお手伝いさせて頂きます。なお、質問およびコメントについては、今回紹介した書籍をご一読の上でお願いします。

森林政策エキスパート(POLEX)メーリングリストは、国際林業研究センター(CIFOR)の無料サービスとして英語版が1997年7月に開始されました。日本語版は2001年12月に開始されました。
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