急激な経済成長により中国では、石油、鉱物そして林産物に対する需要が増加し続けています。10年前、中国は世界第7位の林産物輸入国でした。そして現在は世界第2位の林産物輸入国になっています。多くの林産物輸出国に中国は新しい市場を提供しています。しかし違法伐採や森林破壊を加速しているとも言えるのです。
「中国の林産物需要を満たす(Meeting China’s Demand for Forest Products)」は、中国の木材需給に関して精査した書籍です。経済発展にともなって中国の人々は、新しい家屋を建築し、より多くの書籍や新聞を購入するようになりました。また、家具に代表される木製品の輸出量も増大しています。一方、中国は多くの森林を伐採禁止とし、自国の森林の保全を図っています。また河川の水質汚染を防ぐため、藁を製紙原料にしていた数千にのぼる小工場を閉鎖しました。そのため木材、板材そしてパルプの輸入量が激増しています。
1997年から2002年にかけ中国の林産物輸入額は、64億ドルから112億ドルへと75%も増加しました。そして2003年当初には、同年の輸入額は130億ドルに達すると予想されています。同様に、輸出量も急増しています。2002年に中国が輸入した木材は950万立方メートルに達します。この量はインドネシアの年間許容伐採量の1.5倍にあたります。
中国は、原料を輸入し自国内で加工する方策をとっています。つまり合板よりも多くの木材を輸入し、紙を輸入するよりもパルプを輸入することを好みます。これにより、家内産業が守られています。
中国は、ロシア、インドネシア、マレーシア、カナダを中心に木材を輸入しています。カナダ、インドネシア、ロシアからの輸入は、同国が製紙のために輸入する量の役60%に達しています。ロシアは最大の木材輸出国で、インドネシアは合板と製材品の最大の輸出国です。チリ、ガボン、ミャンマー、ニュージーランド、パプア・ニューギニアといった国々は、中国に林産物を輸出しています。そしてそれが、輸出国の森林に対する利用圧の増大につながっているのです。
中国は、人工造林地から林産物を供給する計画をもっています。その実現可能性について疑う人もいます。しかし、植林地から安定して木材が供給されるようになることを望むしかありません。