FAO(国連食料農業機関)では、世界の森林の現状に関する報告を2年に1度公表しています。先週、2003年版が公表されました。その中にアフリカ諸国が森林のために支出した金額についての調査報告があります。
その調査によると、調査に協力した32ヵ国の森林関連歳出の平均は1ヘクタールあたり82セント(約1円)にすぎません。1999年の実績によると、年600万ドル以上を森林のために歳出した国は、全体の半分にすぎません。西アフリカ沿岸諸国では森林面積は少ないのですが、林業が産業として重要なことから面積あたりの歳出は、より多くの森林面積をもつ中央および南部アフリカ諸国の森林関連歳出よりも大きくなっています。
多くの国々では、少ない予算がさらに削減されています。情報を公開した16ヵ国のうち、インフレを考慮した実質額で予算が増えたのは1国のみで、横ばいが5ヵ国、残りの10ヵ国では森林関連予算が減少しました。
アフリカ諸国の森林関連歳出の約4割は、諸外国、国際機関からの援助によるものです。この情報を公開した20ヵ国のうち10ヵ国では、援助が総歳出の6割を越えていました。しかし、このような援助も減りつつあります。1995年には全体で1億3200万ドルあったのが、1999年には1億1000万ドルに減ってしまいました。
森林からアフリカ諸国が得ている歳入は8200万ドルですが、その3分の2がコートジボアールとガーナによるものです。平均では、アフリカ諸国は木材1立方メートルあたり、2.4ドルの収入しか得ていません。そしてそのような状況が改善されつつある気配もありません。
この4月はじめには、森法の遵守とよりよいガバナンスを実現するための会議のため、アフリカ諸国の森林および環境担当閣僚がカメルーンに集まります。森林法の遵守を実現するためには、違法な森林活動で不当な利益を得ている集団に毅然して立ち向かう覚悟が必要です。しかし、実際に行動を始めるには、お金が必要です。FAOの報告書を読む限り、必要な予算が不足していることは明らかです。