コスタリカは世界中の熱帯諸国の中で最も環境に配慮した政府をもつ国です。しかし、CATIEのJose Joaquin Campos達のチームによる「コスタリカの不法伐採-議論のための解析(Illegal Logging in Costa Rica, An Analysis for Discussion)」は、コスタリカ国内で流通している木材の28~41%は不法に収穫されたか不法に輸送されているものであると報告しています。そして、不法に伐採された木材の半分は、伐採業者が正規の許可を得ることができるにも関わらず、伐採を申請しなかった場所からものです。不法伐採される木の4割は地形が急峻であるとか、河川の近くにある等の理由で伐採が制限されている場所からのものです。残りの1割は、伐採を申請したものの許可されなかった場所から来るものです。
コスタリカには保護林のほかに天然林がほとんどないために、合法的に伐採されている木材の43%は牧場から、33%が植林地からのもので、天然林からの木材は14%にすぎません。同様のことが不法伐採木にも当てはまります。計画的に管理されている森林からの不法伐採木は4%にすぎず、不法伐採木の大半は牧場、不法に転換された二次林、そして管理計画のない天然林からのものです。
同報告書は、不法伐採を減らし森林を持続的に利用できるようにするため政府は、まず伐採業者が容易に従える安価なルールを定めるべきことを提言しています。次に、木材の伐採そして流通を最新の技術を用いて監視すべきことを述べています。第3に、十分に訓練され多面的なチームが、中央政府で助言と監視を行なうと共に、現場での監視を補佐する必要があるとします。このチームは保護林の不法伐採を阻止することを最優先課題とすべきとされています。第4に、さまざまな公的、私的組織が森林からの生産および森林管理に貢献できるように訓練されるべきであるとします。第5にNGO、マスメディア、その他のプライベートセクターも不法伐採の監視に加わるべきであり、政府はそのような団体を支援するべきだとします。最後に、不法に伐採された木材の流通に関わる人々に厳しい罰を科す新しい法律を制定すべきであると指摘します。
他の国々と同様に、コスタリカにおいても森林法を強化することは困難です。しかし、少なくとも問題と解決策を提示することは可能です。事実、コスタリカの官僚はCATIEに対して、このような調査を要請したのです。他の国々も同じように、不法伐採対策の第一歩をふみだすべきでしょう。